◆ 月城、おすすめの一冊!その1 ◆
『白虎隊隊長 日向内記の斗南救援工作
その陰に生きた娘ミヱの生涯』

新井田良子 著/おもはん社 刊

1,800円+消費税(1,890円)

2006年11月1日発行
【問合せ先】
   〒966-0096
   福島県喜多方市押切南2-20
   おもはん社
   電話:0241(22)2828
   FAX:0241(25)7699
   公式サイト:知楽館
この本のことを知ったのは、2007年の2月のことでした。
*雪月下*内のメールフォームをとおして、一通のお手紙をいただいたのです。
差出人は新井田良子様。
なんとこの本を記されたご本人様からでした。

坂田祐様のことを調べられるうちに、祖父に当たる日向内記について疑問を持たれたこと、そこから更に調べられ斗南の救援活動について知り、それに関して本を出版された事など、メールには『日向内記は逆臣ではない』という新井田様のお気持ちが込められておりました。
それがご縁で本を手にすることができ、細々と読み続けましてやっと完読に至った次第です。
実に手にしてから、5ヶ月…。
新井田様、長々と時間がかかってしまい、本当に申し訳ありませんでした。
この場を借りて深くお詫び申し上げます。

しかし、泣きました。
ミヱさんの内記隊長への思いや、夫・富造さんへの思い、子どもたちへの深い愛情など、胸にせまって…。

この本は、内記隊長の娘・ミヱさんの生涯を軸に据えて、困窮する斗南藩へ秘密裏に救援活動を行っていたと言う話を小説にしたものです。
確かに、日向内記の『白虎隊士を置き去りにした卑怯者』という世に流布する話を覆すための『研究書』ではありません。

ですが!
日向内記という人物について、その周りにいた人々について、そして隠された救援活動について知ってもらう事で、『日向内記は本当に卑怯者か?』との問いを世の中に投げかけるには十分すぎる内容だと思います。

また、あとがき内ではその日向内記の『白虎隊を置き去りにした卑怯者』という世評について『おかしいのではないか』とこれまた熱く語られております。
もう私が何も言う必要がないくらい(!)です。

小説という形態をとっていますので、一般の方にも手に取っていただきやすく、また読みやすいし分かりやすいです。
幕末から明治を生きた一人の女性の生き様、たくさんの人に読んでいただけると嬉しいなと思います。
もう、是非!

個人的に、本当に色々と勉強させていただきました。
ありがとうございます!
日向家について、まだまだ知らないことばかりですが、細々とですががんばっていきます。
それから新井田様のバイタリティにはとにかく脱帽!
見習いたいものです。

なお、おもはん社は一般書店での取り寄せが出来ないそうです。
もしも読んでみたい!という方がいらっしゃいましたら、直接おもはん社へお問い合わせください。おもはん社の公式サイト『知楽館』より購入いただけます。
【著者について】
  新井田良子(にいだりょうこ)
     1930年 東京生まれ
     神奈川県川崎市在住
【著書】
『草梁(チョリャン)の丘』上・下巻
(新幹社/各巻1,890円)
 ・鳥羽伏見の戦いで夫を亡くした会津の女性・そゑの、波乱と苦渋に満ちた生涯をとおして、明治維新から朝鮮半島への侵略、植民地支配など日本の近代史を描く。
『ブーヘンヴァルトのドーナル楢―ナチス親衛隊伍長と強制収容所』
(講談社出版サービスセンター/1,575円)
 ・「ハイル ヒトラー」ナチ政権下、この言葉を唱え信じた若き親衛隊伍長。ブーヘンヴァルト強制収容所が彼に与えたものは、壮絶な魂の叫びと苦悩の果ての選択だった。芽吹くことのないこぶだらけの醜い木だけが、人間の真の孤独を知っていた。(帯より引用)
※上記の著書については、月城あてにお問い合わせいただければお取り寄せできます。お気軽にこちらからどうぞ!